就職活動をする前だと就職できるかどうかで悩む人が多いです。
しかし、実際に就職活動を終えた後だと、就職費用が大変だったという声が一番大きくなります。
少ないお金をやりくりしなければいけない学生にとっては、就活費用は案外バカにならないものです。
そこでこの記事では就職活動にかかる費用やその内訳を紹介していきます。
それに合わせて節約するポイントやどうしてもお金が足りない時の対処方法なども紹介していきます。
1.就職活動ではどれくらいの費用がかかる?
2016年にサポーターズが調査した結果によると就活にかかった費用は以下のような結果が出ています。
地域 | 就活にかかったお金 |
全国平均 | 161,215円 |
関東 | 129,554円 |
北海道 | 210,870円 |
東北 | 191,200円 |
近畿 | 172,062円 |
中国 | 230,000円 |
四国 | 425,000円 |
九州 | 220,147円 |
その他 | 176,528円 |
引用:サポーターズ
関東地方であれば13万円ほどの費用で済みますが、地方になると20万円以上の就活費用がかかることが分かります。
四国地方が42万円と断トツで高額な費用がかかっていますが、これは調査の数が少ないため一部の極端な例が反映された結果だと思われます。
ただ場合によっては40万円以上の高額な費用もかかる可能性があるという点には注意です。
就職活動が長引けば長引くほど、お金もかかかります。
2.就職活動費用の内訳!何が必要なのか?
・交通費や宿泊費
就職の際に一番お金がかかりるのは、交通費や宿泊費です。
特に地方の学生の場合、東京で説明会を受けたり、面接を受けなければならないことが多く、往復の交通費が馬鹿になりません。
例えば、東京・大阪間で夜行バスを使って節約しても、往復で1万円はかかります。(時期によっては2万円以上かかることも)
うまくスケジュールを調整して、連日で面接や説明会を受けるにしても宿泊代がかかります。
安いところを探せば宿泊代は4000円~6000円程度に抑えられます。
1回1回はそれほど高額でなくても、何回も利用するとなると費用は高くなります。
サポーターズの調査によると、就職活動中に5~10回上京する人が多いみたいです。
1回あたりの交通費の5~10倍は想定しておくことをおすすめします。
・スーツ・ネクタイ・靴・カバン
次にお金がかかるのが、スーツやネクタイ、靴、カバンなどの就活用品です。
就職活動するとなるとスーツは必須ですから、初期費用としてまとまったお金がかかります。
すでにスーツを持っている場合は、それを就職活動に転用するのもありだと思います。
スーツ店でまとめて買うことで、3~5万円程度で揃えることができます。
・証明写真
駅前などに設置してある証明写真機を使って証明写真を用意するのももちろんありです。
ただ履歴書の写真の出来は、第一印象として大きく影響します。
その写真は繰り返し見られるわけですから、少しでも印象がよくなる写真の方がいいです。
そのため写真屋さんで証明写真用の写真を撮影してもらう人も多いです。
フォトショなどで表情がよく見えるように加工してもらえる場合もあり、証明写真機と比べるとだいぶ写真の出来も変わります。
ヘアメイク付きだと1万円前後、撮影だけでも5千円前後はかかります。
写真を撮ってもらったときには、現像された写真だけでなく、写真のデータをもらえる写真屋さんを選ぶことがポイントです。
データさえあればコンビニで印刷できるので、追加の証明写真が必要な場合には安く手に入れられます。
・書籍、履歴書、文房具代、郵便代
上記3つ以外の費用が以外にもこまごまとしたものを購入する必要があります。
例えば、書籍代。
- SPIの試験でいい点数を合格するために勉強する
- 四季報で就職を希望する会社の情報を調べる
- 面接でいい受け答えをするポイントを学ぶ
などの理由で意外と書籍代がかかります。
一つ一つ買っていたら1万円を超えてしまうこともあるでしょう。
すでに内定をもらっている先輩がいるようなら、就職活動で使った本をもらうと費用を安く抑えられます。
また履歴書や文房具代、郵便代なんかは、1回あたりそれほどのお金はかかりません。
しかし、何十社と受けるにあたって、数千円はかかります。
地味な出費ですが、ちりも積もれば山となります。
WEB履歴書でOKな場合は積極的に活用すると、費用を抑えられます。
3.就職活動費用を節約するポイントとは?
・1日に複数の会社を回るようにする
就職活動費用の中でも大きな部分を占めるのが、交通費や宿泊費です。
関東地方に住んでいてそれほど交通費がかからない場合であれば、それほど気にする必要はないかもしれません。
しかし、地方から上京する場合には、1日に複数の会社を回らないともったいないです。
うまくスケジュールを組むことで、就職活動費用を安く抑えられます。
・エントリーする会社を絞る
就職活動の費用がかさんでしまう理由としては、何社もの会社に応募した場合です。
たくさんの会社を回ろうとすれば、それだけ交通費がかかります。
なので、エントリーする会社をあらかじめ絞ることで就活費用を安く抑えられます。
自己分析をして自分に合った業種や業界を探すなど、事前の準備が大切です。
また就職活動を成功させるという観点から見ても、無駄にエントリーする会社の数を増やすよりも絞ったほうが就職しやすいです。
・コンビニやカフェの利用を減らす
就職活動で予定の時間まで時間があると、ついコンビニやカフェに立ち寄り飲み物や軽食を食べてしまいがちです。
1回あたり数百円でも、それが何回も続けば数千円になります。
1回あたり300円の場合、10回で3000円、20回で6000円です。
意外と高いと思いませんか?
飲み物はスーパーやドラッグストアなどで安く買っておいて、持ち歩くようにしましょう。
4.お金が足りない場合は親に援助してもらうのが一般的
就職活動が始まる前に計画的に貯金をしていれば、それほどお金に困ることはないと思います。
しかし、大学生生活の中でどうしても遊びにお金を使いがちで、なかなか貯金するのは難しいと思います。
多くの大学生は直前まで就活費用のことを気にしないことが多いですからね。
就活費用で困った時には、親に援助してもらうのが一般的です。
ある程度はバイト代を使っているみたいですが、どうしても足りなくなる場合があります。
そんな場合にまず頼るのが親です。
子供の就活費用であれば、親も仕方なく援助してくれるケースが多いです。
特に地方の学生ほど交通費がかかるので、親に援助をしてもらうことが多くなります。
いざお金が足りなくなって話すよりも、事前に就活にかかる費用を計算して、相談しておくとスムーズに援助してもらいやすくなります。
5.どうしてもお金が足りない時はカードローンの利用を
ただ中には親も貧乏でお金を貸してくれそうにない、親との仲が悪くお金を借りるのが難しいということもあるかと思います。
そんな場合にはカードローンでお金を借りることをおすすめします。
20歳以上でアルバイトをしていれば、学生でも審査に通る可能性は十分にあります。
借りられる金額は10万円以下と少額になりますが、これさえあればとりあえず就職活動は乗り切れるはずです。
毎月の返済額を抑えておけば、学生でも無理なく返済できますし、社会人になってからまとまって返済するというのも一つの手です。
就職活動は人生の中でも重要なイベントですから、ある程度の出費は仕方ないことだと思います。