手軽に買える安いカメラもありますが、本格的なカメラとなると高額になります。
カメラで写真を撮るのが趣味で凝り始めると、一眼レフカメラでどんどんいいカメラが欲しくなるものです。
一括で購入するとなると、なかなか買うのが厳しい値段でも、分割払いやローンなら買える人も多いかと思います。
そこでこの記事ではカメラローンや分割払いについて詳しく説明していきます。
中には無金利・手数料無料でローンを組める場合もあるので、その方法についても紹介していきます。
1.カメラをローンで購入するのは珍しい話ではない
一眼レフカメラを購入するとなると、数十万円かかるのが普通です。
さらにレンズや三脚、カメラ用のケース、フラッシュなどカメラの周辺機器もそろえるとなると、まとまったお金が必要です。
カメラ好きであればできれば一式そろえておきたいと思うのは当然のことです。
本格的にカメラを始めて100万円以上使ったなんて人は珍しくありません。
ただそのお金を一括で支払うのは大変です。
どうしても一眼レフカメラやレンズなど高額なものが欲しければ、ローンを組むのは選択肢の一つだと思います。
カメラをローンで購入するときには大きく分けると4つの方法があるので、それぞれの特徴を紹介します。
2.カメラをローンで購入する4つの方法を紹介!
・カメラローン(ショッピングローン)
最も一般的なカメラローンは、カメラ販売店で申し込めるカメラローンです。
カメラローンはカメラ販売店を通じてジャックスやオリコ、アプラス、セディナなどの信販会社と契約して、料金を立て替えてもらいます。
信販会社に対して分割払いで支払っていく形になります。
いわゆるショッピングローンと呼ばれるものです。
例えば、カメラのキタムラのカメラローンの詳細は以下のようになっています。
申し込み条件 | 金額が3万円以上 20歳以上で返済能力がある人 |
分割回数 | 1回~84回 |
金利・手数料 | 実質年率7% |
担保・保証人 | 原則不要 ※審査結果によっては連帯保証人が必要な場合も |
審査時間 | 最短3分(9:00~20:45の申し込みの場合) |
最低返済金額 | 毎月3000円以上 |
購入と同時にローンの申し込みができるので、手続きに手間がかからなくて楽に申し込めます。
「一定の期間無金利の場合もある」
金利・手数料については一定の分割回数まで無料のことが多いです。
例えば、カメラのキタムラでは48回払いまでは金利・手数料が無料となっています。
利息を払わなくてよくなれば、購入金額そのままを支払えばOKとなります。
もしローンを組んでカメラを購入する場合には、金利・手数料が無料なカメラ店で購入するのも一つの手段です。
・銀行の多目的ローン
銀行には多目的ローンやフリーローンという形で、カメラの購入代金を借りられる場合があります。
これはショッピングローンと違って、カメラ店で申し込むのではなく、別途銀行に申し込みをする必要があります。
◆スルガ銀行「一眼レフ購入ローン」
申し込み条件 | 年齢が20歳以上65歳未満、安定した収入のある方 |
分割回数 | 6回~120回 |
金利・手数料 | 実質年率2.5~7.5% |
担保・保証人 | 不要 |
借入金額 | 10万円~800万円 |
◆三井住友銀行フリーローン
申し込み条件 | お申込時満20歳以上、満65歳以下の方 前年度税込年収が200万円以上(個人事業主の方は所得金額)で、現在安定した収入のある方(年金収入のみは不可) SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けられる方 |
分割回数 | 1年以上10年以内 |
金利・手数料 | 年 5.975% |
担保・保証人 | 原則不要 |
借入金額 | 10万円以上300万円以内 |
金利を見てもらえると分かる通り6%前後と安い金利となっています。
少しでも安くお金を借りたいなら、銀行を利用するのがいいのですが、多目的ローンを利用する場合には「使い道が確認できる資料」の提出が求められます。
購入するカメラの見積書や領収書を提出しなければお金を借りられません。
申し込むのに手間がかかるのがデメリットとなっています。
多少手間がかかっても安く借りたい場合は、銀行の多目的ローンを利用してください。
・クレジットカードの分割払い
カメラの販売店がクレジットカード決済を受け付けている場合、クレジットカードの分割払いが利用できます。
クレジットカードの分割払いであれば、審査が必要ありません。
審査に通るかどうかを気にすることなく、分割払いで購入できます。
ただ金利は15%前後に設定されていることが多く、カメラローンや銀行の多目的ローンと比べると金利は高いです。
またクレジットカードの分割払いが利用できるのは、クレジットカードの枠内です。
ショッピング枠と割賦枠が設けられており、それぞれに設定された金額以下までとなります。
例えば、ショッピング枠50万円、割賦枠30万円の場合、最大でも30万円までしか利用できません。
他のショッピングで20万円を超えているようであれば、さらに使える金額は減ります。
30万円の買い物をすでにしている場合、20万円までしかローンを組めません。
・カードローン
カードローンは借りたお金の使途は基本的に自由です。
そのため使い道が確認できる資料を提出しなくても、お金を借りられます。
金利は18%と高めに設定されていますが、カメラローンや銀行の多目的ローンと比べて審査に通りやすい傾向があります。
他でローンを組めなかった場合、最終手段として利用することをおすすめします。
3.ローンの返済をシミュレーションしてみる
金利7%で毎月の返済金額と利息の金額をシミュレーションしてみました。
◆毎月の返済金額
借入金額 | 12回払い | 24回払い | 36回払い | 48回払い |
20万円 | 17,305円 | 8,955円 | 6,175円 | 4,789円 |
30万円 | 25,958円 | 13,432円 | 9,263円 | 7,184円 |
40万円 | 34,611円 | 17,909円 | 12,351円 | 9,578円 |
50万円 | 43,263円 | 22,386円 | 15,439円 | 11,973円 |
100万円 | 86,527円 | 44,773円 | 30,877円 | 23,946円 |
◆利息の金額
借入金額 | 12回払い | 24回払い | 36回払い | 48回払い |
20万円 | 7,664円 | 14,908円 | 22,315円 | 29,884円 |
30万円 | 11,496円 | 22,363円 | 33,473円 | 44,826円 |
40万円 | 15,328円 | 29,817円 | 44,630円 | 59,768円 |
50万円 | 19,160円 | 37,271円 | 55,788円 | 74,710円 |
100万円 | 38,321円 | 74,542円 | 111,575円 | 149,420円 |
金利・手数料無料であれば、この利息を支払わなくて済みます。
分割回数を増やせば、月々1万円程度の支払いであなたが欲しいカメラを購入できます。
高性能なカメラが欲しければローンを検討してみてください。
4.カメラローンの審査の難易度はどうなってる?
カメラローンを組めば、分割払いで一眼レフカメラなどを購入できます。
しかし、それはあくまで審査に通った場合です。
審査に落ちれば当然分割払いでカメラは買えません。
審査の難易度としては
銀行>カメラローン>カードローン>クレジットカード
という順番になっています。
クレジットカードをすでに持っている場合は、特に審査が必要ありません。
ただ気を付けたいのはカメラ店で申し込めるカメラローンは決して審査に通りやすいわけではない点です。
それなりに金利が安く設定されていますから、審査は厳しいです。
パートやアルバイト収入では審査に通るのは難しいでしょう。
公務員や正社員で安定した収入を得ているのが理想です。
・信用情報が傷ついていると審査に落ちる
収入面で問題なくても、クレジットカードやローンの返済に遅れたことがある場合は、審査に落ちる可能性があります。
特に長期滞納、強制解約、債務整理をしている場合には、ブラックリストの載ってしまっています。
ブラックリストに載っている間はまず審査に通りません。
1回程度の滞納であれば、審査に通る可能性はありますが、審査に不利に働くので注意してください。
・学生でもカメラローンを組めるのか?
カメラローン、銀行の多目的ローン、カードローンすべてにおいて、未成年では申し込みできません。
20歳を超えていれば申し込み資格を得ます。
18歳、19歳の大学生ではカメラをローンを組んで買うことはできません。
しかし、20歳を超えている大学生であればローンを組める可能性はあります。
アルバイトをして安定した収入を得ている学生であれば、カードローンの審査に通る可能性は十分にあります。
カメラローンや銀行の多目的ローンだと、学生のアルバイト収入では厳しいものがあります。
成人している学生はカードローンの利用をお勧めします。
5.ローンで購入したカメラを支払い途中で売却しても大丈夫か?
カメラローンやクレジットカードの分割払いの場合、分割払いの支払い中ではその商品の所有権は信販会社やクレジットカード会社のものになっています。
厳密な話をすると勝手に売ると、ローン残金を一括請求される可能性があります。
ただ実際にはきちんと支払っていれば、問題になることはありません。
あくまでそういう規約になっているのは、滞納した場合に購入した商品を差し押さえて換価することが目的です。
もし持っているカメラを売って新しいカメラを買うなんて場合には、売却した代金はカメラのローンの支払いに充てることをおすすめします。
カードローンの場合、商品の所有権がカードローン会社のものになるわけではないので、自由に売って大丈夫です。