- 教育ローンの審査基準はどうなっている?審査に通すための重要な要素とは?
- 教育ローンの審査に通らない理由とは?
- 自己破産してブラックリストの載っていても教育ローンの審査に通せるのか?
- 教育ローンの審査にかかる期間はどれくらい?
- 教育ローンの審査に落ちたらどうすればいいのか?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事では教育ローンの審査について詳しく説明していきます。
1.教育ローンの審査基準は?審査に通すポイントとは?
教育ローンと一言で言っても、国の教育ローンと民間の教育ローンでは審査基準が異なります。
それぞれの教育ローンに向いている人と向いていない人がいます。
なので、あなたの状況に合わせて、ぴったり合うほうを選ぶことが審査に通すポイントになります。
審査基準と合わせて、審査に通る人の特徴を紹介していきます。
・国の教育ローンには世帯年収の上限がある
国の教育ローンでは、世帯年収に上限が決まっています。
お子さまの人数 | 世帯年収(所得)の上限額 |
1人 | 790万円(590万円) |
2人 | 890万円(680万円) |
3人 | 990万円(770万円) |
4人 | 1,090万円(870万円) |
5人 | 1,190万円(970万円) |
お子さまが2人以内の場合、以下の1~8の要件のいずれか一つに該当する場合、990万円(770万円)まで上限額が緩和されます。
- 勤続(営業)年数が3年未満
- 居住年数が1年未満
- 世帯のいずれかの方が自宅外通学(予定)者
- 借入申込人またはその配偶者が単身赴任
- 今回のご融資が海外留学資金
- 借入申込人の年収(所得)に占める借入金返済の負担率が30%超
- ご親族などに「要介護(要支援)認定」を受けている方がおり、その介護に関する費用を負担
- 大規模な災害により被災された方
このように一定以上の年収がある場合には、国の教育ローンに申し込むことはできません。
逆に年収の下限については、特に設定されていないので、年収が少ない人向けというのが国の教育ローンの特徴となります。
・民間の教育ローンには世帯年収の下限がある
国の教育ローンは世帯年収に上限があるのですが、逆に民間の教育ローンには世帯年収の下限が決まっています。
「税込み年収が150~200万円以上」に設定されていることが多いです。
世帯年収の下限をクリアすれば、上限については特に設定されていません。
なので、年収が多い場合には、国の教育ローンではなく、民間の教育ローンに申し込む必要があります。
・申し込み者の属性
上で紹介したように、国の教育ローンと民間の教育ローンでは収入に対する見方の大きな違いがあります。
それに関連して、審査に通りやすい申込者の属性も変わってきます。
「民間の教育ローンで見られる申込者の属性」
民間の教育ローンでは以下のポイントをチェックします。
- 年収
- 職業
- 勤務先
- 勤続年数
- 雇用形態
- 居住年数
- 他社の借入状況
教育ローンでは多額のお金を長期間に渡って返済していくことになります。
そのため単純な年収の高さだけでなく、勤続年数などの収入の安定性をチェックします。
そのため派遣社員や契約社員よりも、正社員や公務員の方が審査に通りやすくなります。
- 風俗業・水商売
- パート・アルバイト
- 芸能人
- フリーランス
などの収入が安定しない人は審査に落ちる可能性が高くなります。
また居住年数が短い場合にも審査に不利に働きます。
金融機関としては、住所がコロコロ変わる人だと、居場所を特定できず、取り立てができなくなる可能性があるからです。
それよりも同じ場所にずっと住んでいる人の方が連絡がつきやすいので、好む傾向があります。
民間の教育ローンで審査に通る人は、一定以上の収入があり安定した生活を送っている人となります。
「国の教育ローンで見られる申し込み者の属性」
国の教育ローンでは以下のポイントをチェックします。
- ご勤務(営業)の状況
- ご収入(所得)の状況
- お借入の状況
- 住宅ローンや公共料金のご返済・お支払の状況
国の教育ローンでは、源泉徴収票や確定申告書等の収入証明書のほかに、住宅ローン(もしくは家賃)と公共料金の支払い状況を確認できるものを提出する必要があります。
引き落としや銀行振り込みで払っている場合には、預金通帳(6か月分以上)提出する必要があります。
そういったことからも分かる通り、民間の教育ローンとは審査基準が異なります。
国の教育ローンでは民間の教育ローンと比べて、収入と支出のバランスをチェックすることになります。
- 年収の割に高い家賃を払っている
- 公共料金の金額が高い
- すでにカードローンやキャッシングで借金をしている
という場合には、生活に見合っていない支出をしている場合は、審査に落ちやすくなります。
ただ単純に年収が少ないという場合であれば、審査に不利に働きにくいのが、国の教育ローンの特徴です。
2.教育ローンが通らない理由は?落ちる人の特徴とは?
・他の借金を抱えている
教育ローンの審査では、他の借金がないかをチェックしています。
その借金では、他の教育ローンだけでなく
- カードローン
- クレジットカードのキャッシング
- 自動車ローン
- 住宅ローン
などのあらゆる借金がないかをチェックしています。
その他社の借金チェックで
- 借入件数が多い(3社以上)
- 多額の借入をしている
という場合には、審査に落ちやすくなります。
他の借金を抱えているということは、それだけお金に困っているという証拠になります。
お金に困っている人にさらにお金を貸してしまったら、貸し倒れになる可能性が高くなります。
教育ローンでは数十万円以上の高額融資になることが多いので、金融機関としても厳しくチェックしているのです。
そのため他社の借入があり貸し倒れのリスクが高い人は審査に落ちやすいというのが現状です。
・ブラックリストに載っている
信用情報と言って、過去の申し込み情報や返済状況などが記録されている情報機関があります。
その信用情報機関に、事故情報が載っていると教育ローンの審査に通らなくなっています。
信用情報の事故情報とは、以下のことが行われた場合を指します。
- 長期延滞(61日以上の延滞):5年間
- 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産):5年間~10年間
- 強制解約:5年間
- 代位弁済:5年間
カードローンやクレジットカードなどの支払いで、こういったトラブルを起こしていると「信用がない人」と判断されてしまいます。
教育ローンの審査では、信用情報機関に情報を問い合わせて事故情報が載っていないか?ブラックリストに載っていないかをチェックしています。
これは民間の教育ローンだけでなく、国の教育ローンでも信用情報をチェックしています。
なので、もしブラックリストの載っている場合には、教育ローンに申し込んでも落ちてしまう可能性が高いです。
3.教育ローンの審査にかかる期間はどれくらい?
入学金や授業料の支払いまでにあまり時間がない場合には、早くお金を借りないと、入金の時間に間に合いません。
教育ローンを申し込んだときには、どれくらいの時間がかかるのでしょうか?
まず国の教育ローンの場合、審査結果が分かるのに、申し込み完了から10日前後かかります。
民間の教育ローンの場合は、早ければ即日、一般的な教育ローンだと1週間程度かかる場合もあります。
ただ春頃の合格発表の時期は、どの教育ローンも申し込みが殺到します。
そのため審査にも時間がかかってしまう場合があります。
・教育ローンはいつ振り込まれるのか?
教育ローンの審査に通ったとしても、その後の手続きにある程度時間がかかり、すぐに振り込まれるわけではありません。
国の教育ローンの場合は、審査結果が分かった後、書類の提出やチェックがあり、10日前後時間がかかります。
そのため申し込みから振込までにかかる期間は「20日前後」となっています。
また民間の教育ローンの場合は、早ければ申し込みから振込まで10日程度、一般的には2週間~3週間程度かかります。
合格発表の時期には、振込までに時間がかかりやすいので、なるべく早めに申し込むことをおすすめします。
合格前であっても、教育ローンに申し込むことは可能なので、お金が必要になる時期の2~3か月前には申し込みをしておくことをおすすめします。
・教育ローンでは審査通過後にキャンセルすることはできるのか?
最初は教育ローンでお金を借りようと思ったけれど、親からお金を借りることができたなど、何らかの事情で教育ローンを利用する必要がなくなることもあるかと思います。
そういった場合でも、教育ローンでは審査に通った後でもキャンセルすることが可能です。
国の教育ローンだけでなく、民間の教育ローンでもキャンセルすることができます。
審査結果については、大体2~3か月ほどそのまま利用することができる場合が多いです。
※金融機関ごとに審査結果が利用できる期間は異なる
いつでもキャンセルすることは可能なので、教育ローンへの申し込みは早めに済ませておくことをおすすめします。
4.教育ローンの審査に通らない時どうすればいいのか?
教育ローンに申し込みをしても、必ずしも審査に通るわけではありません。
むしろ、低金利で高額融資な分、金融機関の審査は厳しめになっています。
そのため落ちる可能性は十分にあります。
もし審査に落ちてしまった場合、入学金や授業料の支払いまでの期日があまりないかと思います。
ギリギリになって申し込んでも、他にも申し込む人が大勢いるので、どうしても振込までに時間がかかってしまいます。
そんな急場しのぎのために使えるのが、カードローンです。
カードローンは使用目的は自由なので、借りたお金を教育必要に使っても大丈夫です。
また教育ローンと比べると金利は高いですが、即日融資が可能なので、支払期日までの時間があまりないという場合でも、お金を用意することができます。
教育ローンと比べれば、審査にも通りやすいので、教育ローンがダメだったという場合でもカードローンでならお金を借りられる可能性は十分にあります。