- マイカーローンは総量規制の対象?それとも対象外?
- 他社借入があると総量規制でマイカーローンが組めないって本当?
- カードローンを使って自動車を購入する場合は総量規制の対象になる?
など気になることがあると思います。
そこでこの記事ではマイカーローンと総量規制について詳しく説明していきます。
1.マイカーローンは総量規制の対象?それとも対象外?
総量規制とは年収の3分の1を超える金額のお金を貸すことができない規制になります。
ただ自動車を購入するとなったら、年収の3分の1を超える金額になることもありますよね。
例えば、年収300万円の人であっても100万円以上の車を購入することだってあるはずです。
マイカーローンは総量規制によって、借入金額が制限されてしまうのでしょうか?
結論を言いますと、マイカーローンは総量規制の対象外となっています。
総量規制はなんでもかんでも制限されるわけではありません。
まず総量規制の対象となるのは、貸金業者と呼ばれる業者を指します。
例えば、消費者金融やクレジットカード会社などが主に当てはまります。
それ以外の銀行や信用金庫、信用組合などは総量規制の対象外となっています。
また貸金業者であっても、マイカーローンは総量規制の除外になっているんです。
- 不動産購入または不動産に改良のための貸付け(そのためのつなぎ融資を含む)
- 自動車購入時の自動車担保貸付け
- 高額療養費の貸付け
- 有価証券担保貸付け
- 不動産担保貸付け
- 売却予定不動産の売却代金により返済できる貸付け
- 手形(融通手形を除く)の割引
- 金融商品取引業者が行う500万円超の貸付け
- 貸金業者を債権者とする金銭貸借契約の媒介
(施行規則第10条の21第1項各号)
引用:総量規制の除外と例外
このようにマイカーローンは総量規制の対象外となっているので、お金を借りるときに金額を気にする必要はありません。
・カードローンを使って自動車を購入する場合も総量規制の対象外なのか?
マイカーローンが総量規制の対象外なら、消費者金融カードローンを使って自動車を購入する場合は総量規制の対象外となるのでしょうか?
結論を言いますと、カードローンを使って自動車を購入するとしても、カードローンの場合は総量規制の対象となります。
カードローンで借りたお金は使途が自由になっているため、自動車の購入にも使えるというだけにすぎません。
「借りたお金は自由に使っていいよ」というスタンスを取っているため、カードローン会社は貸したお金については基本的にノータッチです。
本当に車の購入にお金を使っているか分からないため、総量規制の対象外にはならないんです。
あくまで総量規制対象外のマイカーローンは借りたお金の使い道が車の購入に限定されている商品のことを指します。
カードローンはマイカーローンと少し性質が異なるため、仮に車の購入に使うとしても総量規制の対象となってしまいます。
2.消費者金融の借金があってもマイカーローンの審査に通るのか?
マイカーローンが総量規制対象外だからと言って、年収の3分の1を超える金額でも簡単に審査に通るわけではありません。
特にすでに消費者金融や銀行のカードローンで借金がある場合には、審査に通りにくくなります。
総量規制対象外であれば、年収の3分の1を超える金額でも借りることができます。
しかし、年収に対して借金の割合が大きくなればなるほど、貸し倒れのリスクが高まります。
マイカーローンの審査では貸し倒れのリスクが高い人は審査に通さないようになっています。
マイカーローンであれば、年収の3分の1を超える金額でも借りることができるからと言って、油断しないようにしてください。
・いくら借金があると審査に通りにくくなるのか?
マイカーローンの審査基準は銀行やディーラーによって変わります。
一般的には借金合計金額が重要視されていると思われがちですが、実は「返済負担比率」を重要視している場合が多いです。
返済負担比率とは、年収における年間の返済額の割合のことを指します。
返済負担比率=年間返済額÷年収×100
年収のうち、どれくらいを借金の返済に回すことになるのかというのを重要視しているというわけです。
この年間返済率が30~40%以上あると、審査に通るのが難しくなります。
例えば、年収400万円の人が、他の借金返済で毎月5万円返済していたとします。
すると、1年間で5万円×12か月で60万円返済していることになります。
マイカーローンの返済を毎月4万円に設定した場合、1年間で4万円×12か月で48万円となります。
返済負担比率=(60万円+48万円)÷400万円×100=27%
この場合であれば、30%以下なので審査に通る可能性は十分にあるということになります。
他社の借入がある場合には、返済負担比率がどれくらいになるのかをチェックしましょう。